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2013年01月22日

「何が映画か」は、宮崎駿と黒沢明の日本映画史上の二大巨匠の対談を

「何が映画か」は、宮崎駿と黒沢明の日本映画史上の二大巨匠の対談を
書籍化したものである。

これは晩年の黒澤明が、複数人の日本の代表的な映像作家と連続対談
したシリーズの一環でもある。

この対談で興味深いのは黒澤明が非常にエピソード的に自身の全盛期を
振り返って楽しそうに話すのに対して、宮崎は徹底的にリアリストとして
黒澤に食って掛かっている部分である。

もちろん宮崎も黒澤に対する敬意は持ち合わせいるが、それが当時の
引退寸前の老人の思い出話に付き合うための方便ではないと切り捨て
ているようにも見えるところが、宮崎という人間の矜持のありよう
だろうと思う。

黒澤はそもそもの最初から自分語りだけで総てを進行しようとするが、
宮崎はそれには乗らず、ただひたすら彼の言う言葉を現実的なレベルで
分析し続けている。
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posted by ワカノリッペ777 at 22:41 | 対話をしながら自分だけ勝手に勉強して帰る